埼玉・朝霞の耳鼻科 さない耳鼻科クリニック 中耳炎治療、副鼻腔炎治療

さない耳鼻科クリニック新着情報

2007年8月11日

朝霞の中耳炎

 今、ホームページ内の「耳鼻科について」の中耳炎をどのようにまとめようか頭を悩ましていますが、そちらにアップする前に、ここでもちょっと触れておきたいと思います。
 私が朝霞に来てから、「中耳炎」でさない耳鼻科クリニックを受診されたこどもたちの咽頭や鼻汁を検査したところ、全国的に小児の中耳炎の2大起炎菌といわれている、インフルエンザ菌(タミフルで問題になったウイルスとは全く別物です)と肺炎球菌が、やはり、高頻度で見つかりました。この二つの菌は、抗生剤が効かなくなる薬剤耐性を獲得している場合も多く、耳鼻科としては治療に難渋することが多いのです。(ちなみに、中耳炎の耳漏から検出される菌は、外耳道にいるブドウ球菌なども混じってくるので、かならずしもそのときの中耳炎の原因とはいえないことがわかってきました。)
 私は、耳や鼻はそれ独自の機能があると同時に、外界から体内に入ってくる細菌やウイルスの侵入を防ぐ、ふるい、のようなものだと考えています。たとえば、鼻水がジュルジュル出るのは、ウイルスやアレルゲンで鼻粘膜が刺激されているからなのだけれど、大量の鼻水で、それらは洗い流されます。だから、鼻水が出ているからといって、強力な抗ヒスタミン剤でガンガンに鼻水を止めてしまうと、特に抵抗力が弱い小児の場合は、感染が下気道に及んで気管支炎や肺炎になりやすくなる、とも考えられます。
 同様に、中耳炎で厄介な菌がみつかったからといって、それを徹底的にやっつけるために、より強力な抗生剤を使う、ことには賛成できません。中耳炎を放っておくと、耳の後ろの乳突蜂巣や頭蓋内にまで感染が波及して、命に関わるようなこともあります。が、その前に、鼓膜切開などで炎症が中耳より奥に波及しないよう食い止めることができるのです。鼓膜に穴があくと、耳漏(膿:白血球に食べられた、細菌の死骸)がたくさん出てきますが、耳漏が出ている限りはたいていはおおごとにはなりません。鼓膜切開については、項をあらためて、また、いろいろと説明をしなければなりませんね。初めての中耳炎で、いきなり「鼓膜切開しましょう」と医師にいわれて、パニクってしまったかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

 ともかく、「みみ、はな、のど」はからだの入り口なので、いつも「全身」への影響を考えながら、治療方針をたてなければと私は考えています。耳鼻咽喉科は「耳鼻咽喉」だけをみるのではなく、「耳鼻咽喉」から、「病気」を考える科だととらえていきたいと思います。

なんだかまとまりがありませんが、明日からさない耳鼻科クリニックはお盆休みにはいります。再開は17日金曜日です。私は久しぶりに大好きなサッカーを観戦する予定です。