埼玉・朝霞の耳鼻科 さない耳鼻科クリニック 中耳炎治療、副鼻腔炎治療
小児の耳鼻科的疾患は、その解剖学的未熟さから、耳,鼻、のどを一緒に考えて行かないと充分な治療効果が得られません。ここでは、小児の症例をいくつか示して、可能性のある疾患を考えて行きたいと思います。
外耳道の突き当たりに鼓膜という薄い膜があり、その裏側の空間を中耳とよびます。中耳炎とはこの空間に細菌が繁殖したり、炎症で滲出液がたまったりしている状態を指します。空気の振動である音は鼓膜の裏にくっついている耳小骨を経てカタツムリの格好をした内耳に伝わります。内耳の中はリンパ液で満たされていて、ここで音が電気的な信号に変換され、神経を伝わって脳に伝達されます。
中耳は耳管という管で鼻咽腔(鼻腔の突き当たり)とつながっていて、この管の出口付近にアデノイド(咽頭扁桃)があります。風邪のあとに中耳炎になりやすいのは、鼻やのど(咽頭)で繁殖した細菌がこの耳管経由で中耳に侵入するためです。こどもの場合、成人に比べて耳管が太く、短く、水平に位置しているため、容易に中耳炎になります。また、アデノイドも大きくて、炎症を起こす事が多く、この傾向に拍車をかけています。
注意:ここでは、「可能性のある」「放っておいてはいけない」疾患を書いてあるので、このような症状があるからといってもすべての方に当てはまる訳ではありません。
風邪をひいた後から、耳が変だと自分で言っている。
どうも聞こえが悪いようだ。小児科の先生は風邪は治ったといっているけれど、鼻水が続いているし、いびきもひどくなったような気がする。
生後、8ヶ月頃から耳だれを繰り返し、ずーっと抗生剤を飲んでいる。鼓膜切開も頻回に受けている。こんなに薬を飲んで大丈夫かしら?耳だれが止まると、医者には内緒で薬を飲ませるのをやめてしまうこともある。