耳鼻科の病気について
疾病の種類
喉頭癌
喫煙歴の長い人に圧倒的に多く発生するのがこの病気です。
声帯の上に癌が出来た場合は、「声枯れ」(医学用語では嗄声)という症状が出るため、早期に見つかる事が多く、声帯の一部に限局している場合(T1)、放射線照射のみで治癒することもあります。
しかし、声帯から離れた位置に発生すると症状がなく、発見が遅れることが多くみられます。
鼻から入れる耳鼻科専用の内視鏡で見つける事ができます。
また、発見が遅れがちな癌で、下咽頭という食道の入り口にできる癌もあります。
これは、内視鏡でみても初期には発見できない事が多く、設備のある病院でバリウムを飲みながらレントゲンを撮影するなどの、特別な検査が必要な場合があります。
同じ声枯れでも、声帯の動きに障害が出る反回神経麻痺という病気があります。
これは、食道癌、甲状腺癌、肺癌、胸部大動脈瘤などが声帯を動かす神経を浸食して起こってくるものです。
原因不明の場合もあります。
麻痺の診断を耳鼻科で行った上で、原因検索のために他科との協力が必要です。