耳鼻科の病気について
疾病の種類
唾石
あごの下には、顎下腺といわれる唾液を分泌する器官があり、ここで産生された唾液はワルトン管とよばれる管を通って、舌の下から口の中に出て行き、口内の清浄化に寄与します。
この管を、唾液成分が析出した石が塞ぐと唾液が口の中に出て行けず、顎下腺が腫れてしまいます。
特に食事のときは唾液分泌が盛んなので、症例12のような症状が出ます。
治療は、大きいものは手術的な摘出ですが、小さいものは自然に排出されてしまう事があります。
また、まれに管が腫瘍(唾液腺腫瘍)で圧迫されて同様な症状が起こる事があり、鑑別診断が大切です。